KenMiki & Associates

STAY HOME 02

医療と経済のバランスを見つめつつ緊急事態宣言が徐々に解除されはじめた。新型コロナウイルス感染症との向き合い方が今後のテーマとなってくる。次なる秋冬の第二波を心配する専門家たちの声に僕たちも次なるSTAY HOMEへの意識を持たねばならない。世界を震撼させ続けているこの様な状況下で政治家の洞察力や行動力がこれほど問われたことはない。また、その活動の指針を一つのヴィジョンとして見える化する『話すデザイン』がいかに人々の不安を拭うかをあらためて知った。また、着眼大局、着手小局を視野に入れながら多様な専門家の意見に耳を傾ける観察力と想像力の借脳とも言える『聞くデザイン』の重要性も浮かび上がった。起点を見つめる力と、機転を利かすフットワーク。この二つの『起点と機転』が判断力のポイントとなる。今回のSTAY HOME は、揺れ動く社会の中でクリエイティブがいかに生成され動き始めるか、コンセプトという『起点』と、発想をジャンプさせる『機転』を僕のデザインの発想法『話すデザイン Design as we talk』を通して考えてみたいと思う。プロセスの見える化について政治はもっと積極的でなければならない。
三木 健

STAY HOME Ken Miki 02_Design as we talk



STAY HOME 01

新型コロナウイルス感染症の影響で医療はもちろんのこと経済や教育などあらゆる活動に緊急事態が生じ世界中があえいでいる。先行きの見えない不安や、誰が感染しているかわからない恐怖に、人間関係に最も大切な信頼や絆が崩れるケースもある。大学でもオンラインによる授業が始まり、学生たちにも不自由な状況を与えている。感染拡大抑制に向け、多くの国でとられたロックダウン措置が、STAY HOMEを余儀無くした。
コロナ以降の社会は確実に変わる。STAY HOMEからFROM HOMEへと家から社会を見つめるのはどうだろう。HOMEは、家・家庭・故郷・本国と訳される。ネットワークや技術の進歩により世界との距離が近くなった現代社会においては、地球そのものが私たちの「家」とも言える。つまり「暮らしを見つめること」で共に考え、共に作り出す、真の豊かさへとつながる社会にせねばならない。着眼大局・着手小局。Think Globally Act Locally.がより一層求められる。そこでデザインをはじめとするクリエイティブが社会にどのように寄与できるかを多様な視点で考えてみようと思う。STAY HOME Learning to design, designing to Learn 。まずは、学生に語るつもりで情報を発信してみたいと思う。
三木 健

STAY HOME Ken Miki 01_What is Design ?