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ブログ「話すデザイン ⇄ 聞くデザイン」

三木健デザイン事務所 公式ブログ

Yearly Archive

  • 気づきに気づく

    中之島デザインミュージアム de sign de > の『野井成正の表現ー外から内へ/内から外へ』の『気づき場』で開催されているトークショーの第4回目は、服部滋樹さんと僕の対談。野井さんの空間『気づき場』で『気づきに気づく』という話をする予定。
    「どうして予定かって?」。服部さんとの対談は、ジャズセッションのように空気を読みながらアドリブで進んでいくからです。
    服部さんは、いつも僕の言葉を「フワッ」とキャッチして軽くパスを出してくれる。僕が「ピョン」とジャンプするタイミングを計ってのパスです。ぼんやりしてて、そのパスを受け損なうこともありますが、そんな時でも彼は僕のポロした言葉を上手く拾って次へパス。時々、観客にパスを出したりもします。手元がゆるんで自分もポロをすることがあっても、それがまた観客の心を掴んで離さないのです。相手の言葉を生き生きとさせていくパスの名手です。つまりコミュニケーションの『間(ま)』を見つけだす天才なんです。話す人、聞く人の脳の「すき間」を活性化させる服部さんは、「人間」や「時間」を包み込む暮らしという「空間」をデザインする才能に長けたクリエイターです。そんな訳で、彼との対談ポスターは、『気づきの間(ま)』をデザインすることに…。そして、服部さん率いるgrafが生み出す『上質な暮らしの間(ま)』に似合う「どこかなつかしくて、それでいて今の時代の新鮮な空気を運んでくれる」ポスターを模索したのです。赤と青の反対色を選んだのも、モダンデザインの夜明けの時代のような、何かに突き動かされる「ときめき感」をメッセージしたいと思ったから…。
    服部滋樹(気)と三木(気)健の『気づきに気づく』対談。ライブでしか味わえない言葉のキャッチボール。時々、みなさんにもパスを出して楽しいトークショーにするつもり。5月27日(金)の午後6時30分。野井さんの『気づき場』でお待ちします。

    中之島デザインミュージアム de sign de > talk
    気づきに気づく[日常編]
    服部滋樹(クリエイティブディレクター)× 三木健(グラフィックデザイナー)
    2011年5月27日(金)18:30-20:30(参加受付は18:00から)
    参加費:1,000円/1ドリンク付き
    定員:40名
    会場:中之島デザインミュージアム de sign de >
    大阪市北区中之島5-3-56 中之島バンクスEAST
    Phone.06-6444-4704 Email:info@designde.jp http://www.designde.jp

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  • 言葉は言霊。

    メルボルンで開催されたagIdeas 2011にスピーカーとして招聘されたのが半年前。海外での講演は何度か経験してきましたが、通訳がいないのは今回がはじめて。5月4日の午後から40分間のスピーチを無事終了しました。多くのデザイナーがユーモアたっぷりに自らの作品を紹介していきます。そんな中、僕はこの度の東日本大震災の話からはじめ、デザインの思想や哲学など持ち時間の3分の1を理念の話に使います。15分を過ぎる頃まで自分の仕事は一切登場しません。スピーチそのものをデザインすると決めて練りに練って組立ててきました。英訳のテロップも出来る限り簡潔にしてデザインの跡が見ないようにデザインしてきました。日本語と英語を交えてのスピーチです。多くのスピーカーが早口で捲し立ててくる中 、僕はゆっくり、さらにゆっくりと心がけます。「話すようにデザインをする」という僕の考え方を体現させる組み立てです。話し始めて数分、会場から拍手が沸きました。スピーカーにとってこれほどの支えはありません。メルボルン到着後、逐次通訳をつけるつけないで大もめしたのが嘘のようです。後半の作品を紹介する頃には、会場の真剣な眼差しが肌で感じとれます。スタッフ総掛かりで組立てたスピーチのデザイン。まさに『話すデザイン』のプレゼンテーションです。40分の持ち時間、数秒のずれで話を終了。控え室に戻るとチェアマンのKen Catoが「ファンタスティック!あなたの講演が始まるや否やこの騒がしかった控え室が40分間静かになった」と僕を抱きしめてくれます。そして、この部屋にいたスピーカーの全員が集まってきてくれます。会場にいたスピーカーもわざわざ戻ってくれて「コングラチュレーション!」。メルボルンの講演、無事終了です。オーストラリアの人たちに間違いなく伝わったと思います。多くの人から「複雑に構成されたミニマル」「哲学が詩的に伝わってきた」「涙が出てきた」とお褒めの言葉をいただきました。言葉は言霊。自分を信じて通訳なしでやって本当に良かった。事務所のみんなありがとう!


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  • RELAYING HAPPINESS

    メルボルンで開催されているagIdeasの初日は、子ども達に「グッドデザインとは何か?」を教えるプログラムです。メルボルン在住の小学生が集まってきました。11~12歳の子ども達が対象です。このデザインフェスティバルに参加する世界中のデザイナーが講師となり子ども達に語りかけます。2時間で2つの課題を与えます。子ども達に70cm角の白いダンボールが配られました。表面と裏面を使い2つの課題に絵で解答します。一つ目の課題は、「暮らしの中にあるデザインを絵で表現する」。ペンやノート、机や椅子、家や飛行機など、多くの子ども達がプロダクトをデザインと捉えているようです。そんな中、文章を書き綴る子どもを発見。自分の描くイメージを言葉にしているようです。コンセプトを見つけそこから絵を発想しようとしている様子です。驚きました。デザインとは何かが直感的に分かっているようです。すでにデザインの入り口に立っているように思います。
    続いて、二つ目の課題が与えられます。「暮らしを快適にするためにデザインで問題解決をするには? 自由な発想でデザインをしてください」。ハードルがいきなり高くなります。まず、ロウソクで明かりをとっていた時代から電気を使って明かりをとる時代の話をします。そこにランプのデザインが生まれるといった内容の事例をいくつか示します。発想のヒントをもらった子ども達は、自分のイメージをどんどん絵に仕上げていきます。『肉の堅さと熱さを計る器具』を発想する子どももいれば、『農家の人たちの作業が快適になる持続可能な循環システムを取り入れた温室』を描く子どもも現れてきます。『鳥と話せるヘルメット』をデザインする子どももいます。子ども達の自由な発想に世界中のデザイナーが目を丸くしています。そして、仕上がった絵を『イームズのハウス オブ カード』のように組み合わせていきます。子ども達が描く未来のデザインの完成です。このデザインが講演会場の入り口に備え付けられました。
    ヴィジョンがデザインを作り上げていきます。暮らしを快適にするといった「喜びを想像する」ことがデザイナーに求められます。『喜びをリレーする = RELAYING HAPPINESS』。今から行う講演の最後に語る言葉です。





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  • I will return to Japan.

    オーストラリアのメルボルンで毎年開催されているagIdeasというデザインフェスティバルにスピーカーとして招聘されました。40人近いスピーカーの中でアジアからは僕一人。英語の不得意な僕が通訳なしで40分の講演です。というのも事務局から「逐次通訳なら準備できるが講演時間が半分になってしまう。話す内容を事前に伝えてもらえれば英訳して別画面に映す」といってきたのです。でも、訳し方が伝えたい内容と違うケースもあるし、タイポグラフィを相手に任すのは嫌だし、かといって単にヴィジュアルだけを発表するのでは「話すデザイン」の僕じゃないし…。結局、自分の考えをしっかり伝える為に英訳をこちらで作ることに…。何度もネイティブに文章をチェックしてもらい、読みやすい文字数にもこだわって、画面そのものがタイポグラフィとして完成度のあるデザインに仕上げ講演することにしました。とはいえ、40分の講演。観客を退屈させずに最後まで聞いてもらえるか不安です。でも、やると決めて自分の中ではしっかりとシミュレーションをしてきたつもりです。ところが、メルボルンに着いた翌日、のんびりと観光をしている時に僕を担当してくれている留学生のKEISUKEから緊急の連絡が入ってきました。「マネージャーが三木さんのスライドを半分にしてもらって逐次通訳をつけるといっていますが、大丈夫ですか?」。今ごろになってです。事務局とマネージャーのコミュニケーションが上手く交わされていない様子。「半分!いまさらなるわけないやろ!通訳なしでやれっていったのは、そっちや!」と返答するも電話の向こうで「 NO ! 」と聞こえてきます。電話でやり取りするも埒(ラチ)があきません。あまりにもうるさくいってくるので「逐次通訳をつけて半分にするなら日本に帰る!」と大爆発。慌てた相手が「あなたの講演時間を60分に拡大する逐次通訳つけて30分で。いゃ、同時通訳を今から手配する…」と、急変。翌朝、ホテルにマネージャーがやって来て、僕の講演内容をPCで見せたら「ビューティフル、グレート。このプレゼンテーションなら通訳はいらないわ」と…。「だからいったでしょ!」。自分のプレゼンにデザイナーがコミュニケーションのとれないようなものを作るはずがありません。結局、通訳なしでやることに。講演前に大騒ぎになった今回のやり取り。agIdeasのスタッフ全員に知れ渡った様子。国際的なデザイン会議のブラックリストに上げられたのでは? 留学生のKEISUKEは、間に入ってウロウロ。その後も引き下がらない僕にきっと手を焼いているはず…。「自分を信じて、生涯最高の講演やってやる!」。すごいファイトが沸いてきました。
    僕の出番は、明日、5月4日の午後1時15分から。

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  • THINK GLOBAL ACT LOCAL / THINK LOCAL ACT GLOBAL

    中之島デザインミュージアム de sign de > の『野井成正の表現ー外から内へ/内から外へ』の『気づき場』で開催されるトークショーの第3回目は、安積朋子さん(デザイナー)と柳原照弘さん(プロダクト・空間デザイナー)。ロンドン在住の安積朋子さんをお迎えして、グローバルとローカルについて考えます。テーマは『THINK GLOBAL ACT LOCAL / THINK LOCAL ACT GLOBAL』。このテーマ、デザインに限った訳ではありません。今の日本の原発問題に重ね合わせてみると「世界の叡智を集めて日本の原発事故を終息させる。そして、日本の復興を通して世界のモデルとなる持続可能な環境や暮らし方を実践する」といえます。世界と地域を見つめることは、全体と部分を同時に考えること。野井さんの『外から内へ/内から外へ』の空間概念が『THINK GLOBAL ACT LOCAL / THINK LOCAL ACT GLOBAL』へと広がっていくように感じます。世界を舞台に活躍する二人のデザイナーが、どんな話を展開するのか?この対談を聞き逃すわけにはいきません。地球を表す青い丸と日本を表す赤い丸、反対色の関係にある二つの丸が一つの画面に共存する。そのデザインをサローネから帰ったばかりの柳原さんにメールすると、こんな返信がとどきました。「…今の日本で、世界で、考えないといけない事がこの一枚に全てはいっていますね。…」。世界のみんなにとどく言葉。ヴィジュアル・ランゲージを意識した強いアイコンのポスターです。
    今、このコラムを日本の21倍もある大きな大陸、オーストラリアで書いています。一国家で一大陸を占めている大地で、たくさんの島からなる小さな国の日本のことを考えながら…。

    中之島デザインミュージアム de sign de > talk
    THINK GLOBAL ACT LOCAL / THINK LOCAL ACT GLOBAL
    安積朋子(デザイナー)× 柳原照弘(プロダクト・空間デザイナー)
    2011年5月14日(土)18:00-20:00(参加受付は17:30から)
    参加費:1,000円/1ドリンク付き
    定員:40名
    会場:中之島デザインミュージアム de sign de >
    大阪市北区中之島5-3-56 中之島バンクスEAST
    Phone.06-6444-4704 Email:info@designde.jp http://www.designde.jp

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