Works

Editorial

株式会社 炭平組

Primitive Luxury

「間人間倶楽部 炭平旅館 城島別邸」コンセプトブック

Concept

炭平旅館の別邸として2025年8月に、「間人間倶楽部(たいざあわいくらぶ)炭平旅館 城島別邸」がオープンしました。日本海の豊かな自然と一体となれる「Primitive Luxury(プリミティブ ラグジユアリー)をコンセプトとに海に囲まれる小さな島の地形を生かして2軒のヴィラが完成しました。先に完成している「炭平理念絵本」がブランディングにおける「心づくり」の行動規範であるとすれば、ここに紹介する「コンセプトブック」は、それを具体的に見える化させる「顔づくり」のデザインや、「体づくり」のサービスと捉えることができます。つまり、「あったらいいなを、こんなカタチにしてみました」とお客さまに伝えるツールです。このツールの魅力は、なんといっても架空ではないことを証明するリアリティを届ける写真です。撮影当日、天気に恵まれずカメラマンはなかなかシャッターを切ってくれません。スタッフ全員、手持ち無沙汰な状況ですが、僕は、雨の城島を観ながら、北原白秋の「城ヶ島の雨」を思い浮かべていました。歌詞に「雨はふるふる。城ヶ島の磯に、利休鼠の雨が降る。」という一説があります。「利休鼠」は、利休が好んだとされる緑がかった灰色です。「この情緒ある海の情景を今こそ、撮影せねば」とカメラマンに伝えると、ぼやけた水平線の海や、軒先にたまる雨の雫など、とても憂いのある写真が撮れていくではありませんか。このツールは、炭平旅館 城島別邸の「おもてなし思想」を静かに伝えていきます。よって、表紙に旅館名もマークも入れていません。それにしても「城ヶ島」の中にある「ヶ」の文字を抜くと「城島」になる偶然にセレンディピティを感じる仕事となりました。

Credits

Art direction:
Ken Miki

Editorial Design:
Ken Miki, Takeshi Sato

Copy:
Ken Miki

Photo:
Toshihiko Murakami