Works

Branding

株式会社 炭平組

「氷とカニ」で出会う季節の記憶

「氷とカニ」ブランディング

Concept

城崎温泉の駅前に、「氷とカニ」という奇妙で印象的な名前の店舗が誕生しました。夏にはかき氷で涼を楽しみ、冬にはカニの甲羅焼きで温まる──二極化した季節の味わいを、極めてシンプルかつ大胆に提示しています。現代では、温暖化や都市生活の影響で四季の境界が曖昧になり、時間感覚や季節感も揺らぎつつあります。そんな中、「氷とカニ」は夏と冬という極点を鮮やかに増幅し、訪れる人々に季節の存在を体感させる場所として機能します。店内の天井に描かれた3m四方の「氷とカニ」は、視線を引きつけるランドマークであり、旅の記憶を切り取るフォトスポットでもあります。冬にカニを頬張り、夏に氷でひと息──その単純な行為を通して、人々は自然のリズムを再認識し、日常から離れた時間の余白を味わうことができます。「氷とカニ」は単なる食事の場ではありません。夏と冬、氷とカニを媒介にした時間の体験であり、現代の生活に潜む季節感への問いかけでもあります。訪れる人々は、自然と文化の繊細なリズムを見つめ直し、失われつつある季節の記憶と静かに対話することになるでしょう。

Credits

2025年

Art direction:
Ken Miki

Graphic Design:
Ken Miki, Takeshi Sato

Photo:
Toshihiko Murakami

Space Design:
Akitoshi Imafuku (Supermaniac inc.)