Works

Editorial

株式会社 竹尾

日を読む

TAKEO DESK DIARY 2019

Concept

暦は「一日、二日…」と数える「日読み(かよみ)」に由来するといわれています。暦には、天体の運行や天象の予報、日付や曜日、二十四節気、七十二候、六曜、年中行事など、多くの情報が含まれています。ニュースや天気予報で「暦の上では…」という言葉を耳にすることがありますが、その表現からは、移りゆく自然のリズムに寄り添った日本の文化や風習を感じ取ることができます。暦は、いわば「暮らしのものさし」として機能してきたのです。また、暦には占星術や過去の天気情報を独自に組み立てて未来を予測する性質もあり、多面的な視座が重なることで、「暮らしの未来を想像する」浪漫が息づいてきました。2019年の竹尾デスクダイアリーは、日本の文化や風習を紡ぎながら、「毎日をていねいに暮らしていく」日本人の自然観をコンセプトに制作しました。旧暦を拠り所としたタイポグラフィで絵本のような表現を試み、月の扉の一部には、穴を開けるなど次の月へとつながる仕掛けを設け、ページをめくるたびに季節の移ろいを感じられる工夫をしています。また、扉に使用する紙はそれぞれ個性のあるものを選びました。紙の風合いや色、柄は、自然のさまざまな要素をお手本にして作られてきたのではないかと想像したからです。現在使用している紙には化学的な素材も含まれていますが、紙のルーツは植物繊維を原料としており、「植物の遺伝子」を受け継いでいます。「かみ」と「こよみ」から成る「かよみ(日読み)」──このデスクダイアリーは、ていねいに、丹精を込め、暮らしの日々を綴るための一冊です。

Credits

2019年

Art direction:
Ken Miki

Graphic Design:
Ken Miki, Yoko Inuyama, Shoko Kirihara