ウイットやユーモアのあるポスターで知られるフランスの作家レイモン・サヴィニャックの展覧会がサントリーミュジアムで開催され、それを記念した講演の依頼を受けました。「話すデザイン」design as we talkは、話すようにデザインを進める私のデザイン手法にちなんでつけられたタイトルです。
ここでは、講演そのものをデザインするというコンセプトのもと、観客を巻き込んでデザインプロセスを実感するワークショップと、「話すデザイン」を商品化する試みとして、たくさんのミュージアムグッズの提案をしました。実現しませんでしたが「おしゃべりガムテープ」や「話すように文章が書ける原稿用紙」に関心が集まりました。
キーヴィジュアルの吹き出しは話す行為のアイコンで、トリコロールはパリをこよなく愛したサヴィニャックへのレクイエムです。「話すデザイン」はその後、講演内容に即した形で少しづつ形態を変えながら「新しい対話の仕組み」を探っています。