Works

Branding

株式会社神嵜屋宗兵衛商店「八代目神嵜屋宗兵衛」

食福

「八代目神嵜屋宗兵衛」ブランディング

Concept

明和年間(1764年)より「大阪のやさしい味」を継承する八代目神嵜屋宗兵衛商店は、昆布匠として260年を超える長きにわたり代々引き継がれてきました。ここでは、従来のブランディングとは一線を画す、パーパスブランディングという理念をしっかり見据えた活動で、社会から「あってよかった」といっていただけるような存在意義のある事業を貫いています。吟味した原材料による一子相伝の技は他には真似ることのできない味覚を作り出しています。商品は大きく3品、北海道函館産の天然真昆布を使ったコクの深い甘辛さの「華昆布」と、伝統の味を未来へとつなぐ手もみ技の「鰹田麩(かつおでんぶ)」、そして、八代目が考案した大阪名代のやさしい味の「塩昆布」です。昆布を作る鍋から商品が直に触れるパッケージは全てアルミフリーにしています。健康を徹底に意識するこだわりは、まさに「あってよかったブランド」への強い気概を感じます。また、長い歴史の神嵜屋宗兵衛には、代々に亘り受け継がれてきた家宝がいっぱいあります。ある日、八代目が藏を片付けていると、「背に『おたふく』、前に『笹と小判』のありがたい絵が描かれた袖無し羽織を見つけた」と連絡がありました。この、「おたふく」を使いブランディングを計画して欲しいという依頼です。現物を見ると唇にカラフルな色が描かれておりアバンギャルゾな仕上がりです。裏地を見ると微かですが白地に白の「松竹梅」のデザインが描かれています。息を殺しなが絵画の修復作業に取り掛かるように丁寧にキービジュアルを再現していきます。「食福」をコンセプトに、「お多福」をパッケージ、「笹と小判」をラベルに、そして「松竹梅」を包装紙とする「何も足さない、何も引かない」デザインを仕上げていきました。

Credits

2023年

Art direction:
Ken Miki

Graphic Design:
Ken Miki, Takeshi Sato

Photo:
Toshihiko Murakami