Works

Exhibition

富山県美術館

目は口ほどに物を言う

富山県美術館「日本の美 美術×デザイン」

Concept

「日本の美 −琳派、浮世絵版画から現代へ−」は、日本の美術に内在する装飾性やデザイン性に着目し、琳派や浮世絵版画から現代絵画、ポスターに至るまで、多様な美のかたちを紹介する展覧会です。琳派の祖・俵屋宗達による《風神雷神図》、そして浮世絵の東洲斎写楽や喜多川歌麿の作品を眺めていると、まず目に飛び込んでくるのは「目」の存在です。ギョロ、ジロッ、シラッ、トローン。そこには驚くほど豊かな表情が宿り、視線だけで感情や物語を語りかけてきます。もし、その「目」だけを切り取って眺めてみたらどうでしょう。途端にそれらは、とてもポップで、現代的な造形として立ち上がってきます。その眼差しの連なりの中に、日本のアニメや漫画、さらには現代美術へとつながる文化の系譜が、ひそやかに息づいているようにも感じられます。長年にわたり富山県美術館のデザインを手がけてきた永井一正さんのポスターを改めて見つめると、そこに描かれた「目」にもまた、日本美術の記憶が脈々と受け継がれていることに気づかされます。時代や表現が変わっても、日本の美は、視線の中に宿り続けているのです。もし、無数の情報が流れるデジタル空間の中で、突然「目」が瞬きをしたとしたら。私たちは思わず立ち止まり、自分が何を見ているのか、問い返すことになるでしょう。このポスターは、日本の美が持ち続けてきた眼差しの力を、現代に呼び戻すための試みです。

Credits

2019年08月10日(土)~10月20日(日)

Art direction:
Ken Miki

Graphic Design:
Ken Miki, Yoko Inuyama