IBMのThinkPadは、もともとビジネスユースで高く評価されてきたパソコンです。しかし、ある時期AppleのiMacがカラフルなデザインで話題になる中、ファッション系の店舗や家庭でもパソコンを使う機会が増えていきました。こうした背景を受け、ThinkPadのユーザーフレンドリーな魅力を、より多くの人に伝える計画が立ち上げられました。その表現手法として、ThinkPadの象徴的な「赤いトラックポイント」を、ラブラドール犬の鼻に見立てました。ピエロの赤い鼻のようなチャーミングさを添えることで、黒いボディの知的で落ち着いた印象に、柔らかな親しみやすさを加えています。赤い鼻のラブラドールのように、ThinkPadは使う人の心に自然に寄り添い、直感的な操作のしやすさを感じさせます。展示では、スクリーンセーバーや画面を活用したモーション・グラフィックスで、賢くユーモラスな犬がThinkPadそのものとして特徴を伝えます。難しい情報もわかりやすく、ユーモアとウィットを交えながら届けることで、まるで話し上手の案内役のように、心地よい笑いとともに情報が届きます。ThinkPad犬は展示でも大人気となり、売り場ではマスコットにリードをつけて遊ぶ光景まで生まれました。合理的で知的な設計と、親しみやすい表現が共存することで、ThinkPadは単なる道具ではなく、人の思考や感覚に寄り添う存在として、広く受け入れられる製品となったのです。