


Works
Branding
株式会社 千趣会「ベルメゾン」
すごくトキメク とてもワクワク
通信販売という仕組みは、本来、単にモノを届けるためのものではありません。それは、人の暮らしと感情のあいだに、見えない橋を架ける行為でもあります。千趣会「ベルメゾン」が長年大切にしてきたのは、商品そのもの以上に、日常の中に芽生える小さな期待や喜びでした。「すごくトキメク、とてもワクワク」。この言葉は感覚的でありながら、ベルメゾンの存在意義を端的に表しています。暮らしのなかで心がふと動く瞬間──その予感を、どうすれば形にできるのか。本シンボルマークは、その問いから生まれました。デザインは、今にも感情が発芽しそうな、有機的で柔らかなフォルムを基調としています。完成された形ではなく、「これから育つもの」としてのかたち。それは、ベルメゾンが暮らしに寄り添い、時間とともに関係性を育てていくブランドであることを象徴しています。C.I.の刷新において重視したのは、「最小の表現で最大の意味を届ける」ことでした。視覚に現れる要素以上に重要なのは、その背後にあるグランドデザインです。多種多様に存在していた印刷物やコミュニケーションを整理・統合し、無駄を削ぎ落とすことで、ブランドの意思がより明確に伝わる構造を再構築していきました。さらに、新しいシンボルマークを社内外に浸透させるため、チャーミングな動きをもつモーショングラフィックスを制作しました。動きは、生命の兆しであり、感情の立ち上がりでもあります。静止したロゴでは伝えきれない「トキメキ」や「ワクワク」が、呼吸するように立ち現れる表現です。ベルメゾンのシンボルマークは、完成された答えではありません。それは、暮らしの中で何度も出会い直され、そのたびに感情を少し動かすための“起点”です。日常に、小さな期待を。その積み重ねこそが、ベルメゾンというブランドの存在意義なのだと考えています。
2004年
Art direction:
Ken Miki
Graphic Design:
Ken Miki & Associates




