Works

Poster

富山県美術館

ビヨ〜ンド

富山県美術館「第12回 世界ポスタートリエンナーレトヤマ2020審査員ポスター」

Concept

世界ポスタートリエンナーレトヤマは、世界から最新のポスターを公募し、審査・選抜する、日本で唯一の国際公募展です。1985年の創設以来、3年に1度のトリエンナーレ方式で開催され、今では世界から注目される公募展となりました。新設された富山県美術館での開催は移転後初めての回となり、今回は世界47の国と地域から総計3,239点のポスターが寄せられました。自主制作部門のテーマは「Beyond」。審査員も同じテーマで新作ポスターを制作しています。「Beyond」とは、「~の向こうに」「~を超えて」「~の先」を意味します。また、名詞的な使い方として「死後の世界」や「常識の範囲外」といった広がりのある意味も含まれます。普段、私たちは備わっている力のすべてを使わずに生きています。脳は身体や筋肉が限界を超えないよう無意識にリミッターをかけ、自らを守っているのです。しかし、アスリートが限界を超えて活躍する瞬間のように、時にそのリミッターが外れることがあります。火事場の馬鹿力や命の危機に反応する「闘争か逃走か」の判断も、アドレナリンの働きによるものです。このポスターでは、陸上競技の100m走でリミッターを超えた選手たちがゴールに流れ込む姿を、スローシャッターで撮影したようなイメージで表現しました。タイポグラフィにも「Beyond」のテーマを取り入れ、限界を超える瞬間の躍動感と力強さを視覚化しています。

Credits

Art direction:
Ken Miki

Graphic Design:
Ken Miki, Makiko Umezawa