Academic

Exhibition

大阪芸術大学

海外、いろいろ、あるある

西安 dna 国際芸術館「APPLE+」

Concept

上海の「APPLE+」展から一年が経ち、中国・西安に新しく開館する「dna 国際芸術館」の開館を記念して、「APPLE+」展が巡回することになりました。展覧会に合わせて現場視察を希望したものの、主催者からの返答は「ただいま、工事中」。図面を頼りにレイアウトを組み立てるも、周辺環境はまったくわからず、サイン類の対応も困難な状況でした。そこで、西安のデザイナーLiu Juntaoさんの協力を得て、サイン設営や展示準備を手伝ってもらうことに。設営当日、現場に立つと予想を超えるビル群と広大な空間が広がっており、想像をはるかに超えるスケールに圧倒されます。夜中にはサイン設営のためクレーン車が稼働し、夜を徹して工事と準備が進められます。しかし、会場は空間工事と並行しての設営で混乱を極め、雨漏りで床が水浸しになったり、展示ポスターが湿気で波打ったりする場面も。「開催を延期せざるを得ないのでは」と中国スタッフに伝えるも、彼らの答えは「大丈夫、絶対に間に合わせるから」の一点張り。分刻みの予定が組まれた中で、僕はスタッフを現場に残し、西安の大学での講演に向かわなければなりません。講演から戻ると、湿気で波打ったポスターをドライヤーで乾かす部隊が待機しており、その荒業に思考が追いつかない瞬間もありました。時間との戦いは容赦なく続き、開館当日には、驚くべき人海戦術によって展示が完成します。記念式典の準備が始まっている中、設営がまだ終わっていないという前代未聞の状況。海外での展覧会には予期せぬ出来事がつきものですが、それを身をもって経験した今回の西安「APPLE+」展も、まさに想像を超える挑戦でした。

Credits

2018年11月15日(木)-12月31日(月)

Art direction:
Ken Miki

Graphic Design:
Ken Miki & Associates

Coordinator:
Shinichiro Masui