2021年より大阪芸術大学附属 大阪美術専門学校(愛称:ビセン)の校長に就任することになりました。大学から招聘があった際にこの仕事を引き受けると、三木健デザイン事務所の所長の顔と、大阪芸術大学の教授の顔と、ビセンの校長の顔の「3つの顔」を持つことになり、それぞれの業務をしっかり遂行できるだろうかと悩みました。僕はどんな時でも新しいプロジェクトが立ち上がる時には、依頼主の社長になった気分で理念を見つめ、ビジョンを組み立て、行動規範を定めます。招聘を受けた時も、校長になった気分で「あったらいいな、こんな学校」とイメージを膨らませていました。その時、ふと浮かんだのが『学問は「問」を「学」ぶ。学生は、「生」きるを「学」ぶ。』という言葉でした。この言葉を入口に「ビセンにビビビッ!」という、ときめきや閃きを感じた瞬間に思わず発するようなオノマトペが浮かび、どんどん物語が膨らんでいきました。この頃には「校長になった気分ではなく、校長としてやっていける」と確信を持ちはじめていました。大学に許諾の返事をせねばならない頃には、既に中長期の運営計画まで完成していて、気が付けばビジュアルを描いていました。「あったらいいな、こんな学校」「この学校に、いてよかった」そんな楽しい学校をイメージしながら校長を務めています。