ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催された「APPLE+」展は、三木健が考案した「りんご」を題材にデザインの基礎実習を学ぶ教育メソッドを可視化した展覧会です。誰もが知っている「りんご」をいかに知らないかという「無知の知」を背景に、デザインの楽しさや奥深さに気づいてもらう「気づきに気づく」をコンセプトにした内容となっています。身体性を生かした観察手法や自然界に潜む色の抽出、また、不自由さの中で見つけ出すモノやコトの真意、そして、偶然の幸運に出会う発想法など、ユニークな実習を通して気づきに気づき、最終的にはそれらのすべてのプロセスが記録された教科書へと仕上がっていくプロセスをデザインしたものです。このプロジェクトでは、ポスターにおける錯視を心理学者で立命館大学の北岡教授に監修していただき、その他多くの専門家に協力を得て展覧会を作っていきました。ポスター、空間、インターラクティブ、映像、音楽、立体造形、書籍などあらゆるメディアを駆使して「デザインとは何か」を問い続けました。授業そのものをデザインする「新しい授業のカタチ」を提示した展覧会です。