Academic

Exhibition

大阪芸術大学

学び方のデザイン「りんご」と日常の仕事

ggg 第343回企画展 「APPLE+」

Concept

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催された「APPLE+」展は、三木健が「りんご」という存在を通して、デザインの学びの根源を可視化する試みです。誰もが知る「りんご」は、日常に溶け込みすぎて、私たちはその存在を知覚しても深く認識することはありません。この「知らないことを知る感覚」こそ、思考の出発点です。観る者は、りんごを通じて形・色・質感・関係性に目を向け、自らの身体と感覚を媒介にして世界を再認識します。観察のプロセス、自然の色彩の抽出、制約の中に見出される本質、偶然が導く発想はすべて、多層的な学びの痕跡として一冊のファイルに結晶化します。学びの一瞬一瞬が作品として立ち現れます。心理学者・立命館大学の北岡教授をはじめ、多くの専門家と共に、ポスターの錯視、空間構成、インタラクティブ体験、映像、音楽、立体造形、書籍など、多様なメディアを横断しながら、「デザインとは何か」という問いを絶えず立ち上げました。ここでは、答えを得ることではなく、問いを生きることが学びの本質です。展覧会は単なる展示ではありません。授業そのものを「デザイン」し、思考の断片や発見の連鎖、偶然と必然の交錯を体感させる空間です。りんごはその象徴として日常や創作の中に静かに根を下ろし、観る者の思考の中で芽吹きます。問いはここで目に見えない種となり、未来の思考の森を育てていきます。

Credits

2015年3月5日(木)-3月31日(水)

Art direction:
Ken Miki

Graphic Design:
Ken Miki & Associates