Works Exhibition 富山県美術館 Works一覧へClient別一覧へ ひらがな・カタカナ・漢字・英字が混ざる日本語文化 富山県美術館「第13回 世界ポスタートリエンナーレトヤマ2021」 Concept 世界ポスタートリエンナーレトヤマ(IPT)は、世界から最新のポスターを公募し、審査・選抜する、日本で唯一の国際ポスター公募展です。1985年の創設以来、富山県が主催し、3年に1度のトリエンナーレ方式で開催されています。現在では「ポスターの富山」と呼ばれるほど、世界から注目される展覧会となりました。2021年に開催された第13回展では、ポスターをはじめ、図録、チケット、サインなど、さまざまな関連ツールのデザインを担当しました。日本語の文体は、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字の四種類の文字が自在に組み合わされて成り立っています。たとえば「富山県立美術館がIPTポスター展を開催する」という短いフレーズの中にも、これら四種類の文字が交わり、独特のリズムと意味の層を生み出しています。世界に目を向けても、これほど多様な文字体系を持つ言語は他に存在しません。さらに近年では絵文字も加わり、言葉の表現はより豊かで複雑になっています。この多層的な文字文化は、単なる情報の伝達手段ではなく、思考や価値観の多様性を視覚的に表現する力を持っています。そこで私は、世界の多様な価値観を歓迎する意味を込め、それぞれの文字で「富山県美術館」のタイポグラフィを制作しました。文字の形や組み合わせは、言語そのものが持つ哲学的な深みや文化的背景に寄り添いながら、展覧会の理念を静かに、しかし力強く伝えます。日本語の多様な文字体系は、私たちの思考の豊かさや感受性を映す鏡でもあります。異なる文字が混ざり合うことで生まれる予期せぬ響きや重なりは、まるで世界の多様性そのものを映し出すかのようです。展覧会のタイポグラフィは、その「ひらがな・カタカナ・漢字・英字」の共存が持つ哲学的な力を、デザインのかたちで体現しています。 Credits 2021年07月10日(土)~09月05日(日) Art direction: Ken Miki Graphic Design: Ken Miki, Yoko Inuyama Printing: Shinrou Katayama(Yamada Photo Process Co.,Ltd) Construction: Shigeru Nishida(Horaisha Co., Ltd.)