中島デザインミュージアム「de sign de >」で展開されるリレートークは、コミッティーメンバーと主宰者が議論を重ね、毎回多彩なゲストを迎えて開催されています。私はロゴタイプやポスターなどのビジュアルを担当するとともに、トークにも参加しています。第3回リレートークのテーマは「場の形成」です。ゲストに、今注目を集めるコミュニケーションデザイナー、山崎亮さんを迎え、空間デザイナーの間宮吉彦さんと対談を行います。市場や広場、酒場や街場、地域の地場まで、様々な「場」を形成してきた二人が、プロジェクトの起点から現在、そして未来の「場」へと思考を巡らせます。ポスターでは、人物のシルエットが切り抜かれ、立体的に浮かび上がります。そこには、空間・時間・人間に共通する「間」が映し出されています。それは単なる物理的な距離ではなく、瞬間と瞬間の呼吸であり、人々の営みをつなぐ感覚の余白です。そして、その「間」は、ホストである間宮さんの独自の感性によって生まれるものでもあります。「場」とは、ただの場所ではありません。人々の思考が交差し、時間が重なり、関係が芽吹く空間です。私たちはその中で立ち止まり、耳を澄まし、目を向け、静かに問いを重ねます。「場」は、形のない思考や感覚を受け止め、ひそかに育み続ける生きた存在です。リレートークは、その営みを体験し、言葉にし、共に感じるための場でもあります。ここで生まれる思索と対話は、やがて静かに広がり、目には見えない森のように、日常の中に息づいていくのです。