KenMiki & Associates

de sign de > talk 01 >

来春、開設予定の中之島デザインミュージアム de sign de > (デザインで)のプレイベントとして開催されるトークショー(5回シリーズ)の1回目が9月9日(木)に行われます。第一回は、服部滋樹さんと橋本久仁彦さんの対談。テーマが「コミュニティのための場とプログラム」だとか。どんな話になるのかは当日の楽しみとして、僕がこのテーマを聞いた時に「ピン」と閃いたのは、「コミュニティという人と人がつくりだす場は、自然の摂理や生命の仕組みとよく似た形態ではないだろうか?」という仮説でした。つまり、人という動物が集まって場やプログラムを考えるのだから、淘汰や分裂や融合をしながら生成を繰り返すのではと考えたのです。もちろんそこには、秩序やルールやヴィジョンといった知恵も存在しますが、もっとプリミティブな「暮らし」の中にみる「営み」や「持続性」から導かれる「生きる」といった極めて根源的な所に根ざしているのではないだろうかと思った次第です。そこで、何億という精子が卵子とランデブーする「妊娠」に生命の根源的なコミュニティの始まりを想像したのです。母体は、いわば偶然の出会いともいえる小さな生命を育てるコミュニティの場ではないだろうか?人間における十月十日という妊娠期間は、最小のコミュニティが育まれるプログラムといえないだろうか?と、どんどん妄想が広がってきたのです。服部滋樹さんと橋本久仁彦さんの考え方がどのような話に進展するかは、まったくわかりませんが、このテーマを独自の仮説で彼らにぶつけてみることで、いわゆる情報を正確に伝えるアナウンスとしてのデザインの役目から、モデレーターやニュースキャスターやジャーナリストのような視点で問いかけるデザインのあり方を模索してみたくなったのです。
この de sign de > talk は、講演者が一方的に話し、オーディエンスが聞き役にまわるようないわゆるトークショーではないカタチが望ましいと思っています。僕は、コミュニケーションのデザイナーとして多くのデザインの生成に立ち会ってきました。勝手な思い込みかもしれませんがコミュニティの形成と自然の摂理や生命の仕組みに因果関係があるのではと思えてならないのです。その辺りをスピーカーに尋ねてみたいという想いが、このポスターの制作意図です。みなさん、ぜひ、服部滋樹さんと橋本久仁彦さんのトークショーに参加してみてください。僕もオーディエンスの枠を超えて参加できればと思っています。ちょっとドキドキしてきました。みなさんの声でつくる de sign de > talk 。まもなく、はじまり、はじまり。


de sign de > talk 01 >
第1回「コミュニティーのための場とプログラム」
話し手:橋本久仁彦(プレイバックシアタープロデュース代表)X 服部滋樹(クリエイティブディレクター・デザイナー)
開催日時:2010年9月9日(木曜)/開始19:00 – 20:30終了予定(受付18:30 会場入口にて)
参 加 費 :¥1,000(1ドリンク付)
定  員:60名(椅子席は先着順/立見あり)予約不要
○ 終了後にコミュニケーションパーティあり(参加自由・ドリンク有料)
会  場:中之島デザインミュージアム de sign de >
大阪市北区中之島5-3-56 中之島バンクスEAST www.designde.jp
主  催:中之島デザインミュージアム de sign de >
問合せ先:中之島デザインミュージアム de sign de > 事務局 (担当:大野)
〒542-0082 大阪市中央区島之内1-19-15 高吉堺筋ビル9F(有限会社イン内)
Tel. 06-6243-4330 E-mail : info@designde.jp

de sign de > talk とは:中之島デザインミュージアム de sign de > のオープン先行イベントの一環で、de sign de > コミッティメンバーによるリレートークです。2011年春のグランドオープンを前に、de sign de > が目指す活動の輪郭を対談形式のトークセッションで伝えていこうとする試みです。