KenMiki & Associates

WANTED

香港からのコラム更新です。
アジア最大のデザインイベント、香港ビジネス・デザイン・ウィーク(BODW)のスピーカーとして招かれ12月3日に香港に入りました。空港から車で市内に入ると、大きなビルボードにこのイベントの告知がでっかくあがっています。予想していたより大きなイベントのようです。会場の周辺には、スピーカーの顔写真の入ったフラッグがいたるところでたなびいています。
「やばい」。僕の顔がWANTEDな状態で香港市内にさらされています。急に緊張してきました。飛行機でたくさんいただいたワインのほろ酔い気分が「スーッ」とさめていきます。でも、こんなWANTEDの香港もめったに経験できないだろうと思い、記念に写真を「パチリッ」。こんな風景、誰かに見られてたら超恥ずかしいと思いながらの写真ですが、街行く人は誰も見ていません。自分一人で舞い上がっていたようです。不思議なものです。そう思うと「一丁やるか!」といったO型らしい発想で急にファイトが湧いてきました。このイベント毎年パートナー国が入れ替わり、去年がオランダ、今年がフランス。来年が日本だそうで、経済産業省の方やグッドデザイン賞でおなじみの財団法人日本産業デザイン振興会(JIDPO)のメンバーに僕の所属する社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の会長、勝井三雄さんをはじめ総勢20名ぐらいの方が視察に参加されています。ウエルカムパーティの後、みなさんとお食事をご一緒し、翌日のガラディナーまでは時間があります。
4日は、早起きして朝がゆを求めて市内へ。その後、観光でひとときの休息。夕方からアジアデザイン大賞の授賞式典の会場で日本から到着したばかりのデザイナー廣村正彰さんと出会い歓談。日本からの視察団と一緒にガラ・ディナーに出席。このパーティ、700名近くの出席者ですごく盛大です。VIP席とやらに案内され、まるで芸能人の結婚式にでも出席したような気分です。香港のデザイナーや各国のデザイナーが席までやって来てくれ「明日の講演、楽しみにしているよ」といってくれます。その言葉を聞けば聞くほどプレッシャーが増してきます。「まぁ、なんとかなるか」と思いつつ、今このコラムを書いています。後、一時間もすれば僕の講演。あがらずに上手くいきますように。
それでは、行ってきま〜す。デザインの神様、よろしくお願いします。